このコーナーでは、フラメンコのパロ(曲種)についてご説明します。
意外と思われるかもしれませんが、ある曲があるとき、
その曲がフラメンコかどうかを決めるポイントは、実はメロディなんです。
フラメンコは各パロ(曲種)ごとに決まったメロディがあって、
パロ(曲種)によっては、ひとつのパロ(曲種)に複数のメロディがあることもります。
それらのメロディが全部集まって、フラメンコを作っています。
それぞれのメロディひとつひとつには、特に名前もついてないことが多く、
どのパロ(曲種)に含まれるかだけ決まっていて、譜面もないので、
パロ(曲種)の分類はあくまでも耳だけが頼り。
フラメンコ好きを自負される方にも、パロ(曲種)の分類はかなり難しいですね。
フラメンコでは、いくつかのパロ(曲種)を集めたグループ単位で、
パロの勉強をすることが一般的ですので、グループに分けてご紹介します。
第1グループ カンティーニャス系
ロメラ

カンティーニャス系の曲で
一番古いと言われているのが、このロメラです。
19世紀中旬には、もう歌われていたと言われ、
すがすがしいメロディのこの歌は、
初期にはリズミカルな踊り歌としても用いられていました。
ロメラとは、スペイン語で女性の巡礼者のことで、
このカンテもキリスト教に関する歌詞で歌われることが多いようです。
実は、このカンテの一番の特徴は、リズムにあります。
12拍子のリズムの中の、
”アレグリアス・ソレア”のリズムを使って歌うのですが、
ロメラを歌う時は、リズムの一部を省略することがよくあります。
つまり、本来12拍あるはずの小節が、
9拍しかなかったり、6拍しかなかったりするのです。
(省略は3拍単位で行われます。)
歌い手は、フレーズの後の歌の空白の時間を嫌い、
どんどん拍子をつめて次の小節に入ってしまい、
次のフレーズを歌いだします。
ギターも歌い手に合わせて、一緒にリズムを省略してついていきます。
もちろん、フラメンコですから、
前もって、リズムの省略するかどうかを約束している訳ではなく、
その時の観客の様子を見ながら、即興で行うのです。
観客は、スムーズに歌が続いている様子を見て、大歓声を上げます。
もし、ロメラが入ってるCDが手元あったら、拍子を数えてみて下さい。
もしかすると気がつかないうちに、
リズムを省略されているかもしれませんよ。
ロメラで代表的な歌手 アントニオ・エル・チャケータ エル・チョコラーテ


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